共同広げ選挙勝利へ/埼玉全県の議員会議開く

講演する大門参院議員(左端)=2014年8月20日、熊谷市

講演する大門参院議員(左端)=2014年8月20日、熊谷市

日本共産党埼玉県委員会は20日、熊谷市内で全県地方議員会議を開き、来春のいっせい地方選と国政選挙勝利に向けた方針を意思統一しました。県・市町議員と候補者、県・地区委員会役員が参加しました。

大門実紀史参院議員が、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について講演。実体経済の伴わない株価つり上げ政策が、経済破たん、格差拡大を招くと批判し、「アベノミクスそのものが安倍政権の命取りになる」と指摘しました。

荻原初男県委員長が、政治情勢の特徴などを報告。9月議会に向けて、消費税10%増税阻止や集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回など議会内外で共同を広げ、国への意見書提出などに結びつく取り組みを提起しました。今月の活動として、いっせい地方選に向けてのたたかいと党建設で飛躍しようと呼びかけました。

候補者を代表して青柳しんじ県議候補(さいたま市見沼区)が決意表明し、「躍進月間」の取り組みを中断させず、山下芳生書記局長を迎えた31日の演説会を成功させると述べました。

分科会が開かれ、党中央選対局の近藤護氏が、選挙の政策づくりやビラの作成などについて講義しました。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の実践講座もありました。(赤旗2014年8月22日付より)

【草加市】市民の願い実現市政に/草加市議選 5氏勝利へ決起集会

市議選勝利へ「がんばろう」を三唱する(左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の5候補=草加市

市議選勝利へ「がんばろう」を三唱する(左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の5候補=草加市

埼玉県草加市議選(定数28=2減、10月26日投票)の勝利に向けて、日本共産党市委員会と後援会はこのほど、決起集会を開きました。

現有5議席確保をめざして、平野あつ子(53)、斉藤ゆうじ(36)、佐藤のりかず(29)=以上現=、後藤かえ(36)、藤家あきら(27)=以上新=の5候補が決意表明しました。

市議団長の平野氏は「市民から寄せられる『平和を守って』の声に応えたい。安倍政権の暴走にストップをかけ、来年のいっせい地方選の前哨戦として市議選をたたかい抜きます」と力説。現市政を発展させ、公契約条例の実現や高齢者が集える場所づくり、公園・児童館の充実に力を入れると述べ、「市民が豊かさを実感できる市政にします」と訴えました。

荻原初男県委員長が講演し、集団的自衛権行使や原発再稼働などに反対する「一点共闘」の国民運動が「安倍内閣打倒」の運動へ転化し始めていると指摘し「市議選勝利はたたかいを大きく励ますことになります」と語りました。(赤旗2014年8月19日付より)

戦争できる国づくり やめさせよう/8.15終戦記念日 各地で宣伝・集い

アジア・太平洋戦争での日本の敗戦から69年。終戦記念日の15日、日本共産党は全国各地で議員・候補者を先頭に宣伝し、再び「戦争をする国」づくりを許さず、憲法を守り、解釈改憲に突き進もうとする安倍政権を打倒しようと訴えました。各地の平和団体なども集会や宣伝をくり広げました。

 

戦争する国づくりをストップさせようと訴える塩川衆院議員(左端)と奥田智子県議(その隣)、党川口市議団=2014年8月15日、川口市

戦争する国づくりをストップさせようと訴える塩川衆院議員(左端)と奥田智子県議(その隣)、党川口市議団=2014年8月15日、川口市

埼玉
弱い人犠牲に 絶対許せない

埼玉県では、塩川鉄也衆院議員が川口、さいたま、所沢の各市で、県議や市議らと宣伝を行いました。

塩川氏は憲法9条に刻まれた、戦争は繰り返さないという国民の願いが、安倍内閣のもとで根底から崩されようとしていると指摘。「日本共産党は、戦争に突き進む政治の流れをきっぱり断ち切るため、国民と力を合わせて頑張ります」と訴えました。

川口市で演説会を聞いた女性(74)は、満州(中国東北部)からの引き上げのさなか、憲兵の命令で乳児が犠牲になっていった様子を目の当たりにしたと語り、「弱い人が犠牲になる戦争は絶対に許せません」と話しました。(赤旗2014年8月17日付より)

 

【動画】塩川鉄也衆院議員の訴え

新しい政治つくろう/埼玉・所沢演説会 小池副委員長訴え

日本共産党埼玉西南地区委員会は9日、小池晃副委員長・参院議員を迎え所沢市で演説会を開きました。会場は大きな拍手と熱気に包まれました。

声援に応える(右2人目から)やぎした、小池、広森、伊藤の各氏=2014年8月9日、所沢市

声援に応える(右2人目から)やぎした、小池、広森、伊藤の各氏=2014年8月9日、所沢市

小池氏は、集団的自衛権の行使容認や消費税増税、原発再稼働など安倍政権の暴走を批判し「この政権が1日たりとも長続きするのを許してはいけない」と強調しました。

県政でも、重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入などの福祉切り捨てや高校教育への異常な政治的介入など、「国と一緒になって暴走しているのが上田(清司)県政であり、県議会だ」と指摘。来春の県議選で勝利し、県政を変えようと訴えました。

小池氏は、治安維持法による過酷な弾圧のもとで唯一侵略戦争に反対を貫き、国民の立場でさまざまな人と草の根で共同し、政治を動かしてきたのが日本共産党だと強調。「日本共産党を強く大きくして安倍政権を打倒し、新しい政治をつくろう」と呼びかけました。

やぎした礼子=現、西1区(所沢市)=、広森すみ子=新、西4区(狭山市)=の両県議候補をはじめ、来春のいっせい地方選の候補者が紹介され、決意表明。伊藤岳参院埼玉選挙区候補があいさつしました。

市内から参加した学生(18)は「悲惨な戦争に唯一反対し、平和を訴えているのが共産党だとわかり感動しました。もっと若い人にも共産党のことを伝えたい」と話しました。

 

暮らしに憲法生かす
やぎした県議ら決意

やぎした礼子県議

やぎした礼子県議

県議西1区(所沢市、定数4)のやぎした礼子県議は、命を大切にする政治が活動の原点だと述べ「戦争政治と医療・福祉政策は両立しない。戦争する国づくりへ暴走する安倍政権にストップをかけ、憲法が暮らしに生かされる社会を一緒につくりましょう」と呼びかけました。

広森すみ子県議候補

広森すみ子県議候補

県議西4区(狭山市、定数2)の広森すみ子候補=新=(狭山市議)は「党が取り組んでいる市民アンケートには、市政だけでなく国政や県政への要望もぎっしり。市民の声が県政に生かされるよう、全力でがんばります」と訴えました。

共産党埼玉西南地区ではいっせい地方選で所沢、狭山、日高の3市議選が行われます。候補者を代表し、狭山市議選(定数22)の望月たかし候補=新=が、広森氏の議席を引き継ぐ決意を語りました。(赤旗2014年8月12日付より)

埼玉県議会報告/反動・党略的な対応の自民 共産党、県民の立場貫く

閣議決定の撤回を求めてデモ行進する参加者=2014年7月4日、さいたま市

閣議決定の撤回を求めてデモ行進する(前列右から)奥田智子、村岡正嗣、(一人おいて)柳下礼子の3県議=2014年7月4日、さいたま市

埼玉県議会6月定例会は6月23日から7月11日まで開かれました。今議会では、集団的自衛権行使容認に反対する国民的世論が増す中で、それに挑戦するかのように自民党が「憲法改正案の早期作成を求める意見書」を提出し、右派の「刷新の会」とともに可決強行するなど自民党の反動的な動きが際立ちました。一方で、国民・県民の立場で奮闘する日本共産党(3人)の役割も鮮明になりました。

 

請願の採択拒否

「早期改憲」意見書に対し、唯一、討論にたった日本共産党は「(意見書が示す)憲法改定の焦点は9条改悪にあることは明白だ」と指摘。安倍政権が憲法解釈の変更で行使容認の閣議決定をしたことを批判しながら「さらに明文改憲によって9条そのものを改悪し、海外で戦争する国づくりに全面的に踏み出すことは断じて許されない」と強調しました。意見書には民主党、公明党、社民党も反対しました。議会には、多数の県民が傍聴に詰めかけ、抗議の意志を示しました。閉会後、憲法会議などが浦和駅前で抗議宣伝を行いました。

議会には、集団的自衛権に反対する2件の請願が出されていましたが、自民党、公明党、刷新の会の反対で不採択になりました。共産党は請願に対する本会議討論を行うよう、議会運営委員会で主張しましたが、自民党が拒否。共産党は「討論封殺は民主主義に照らして許されない」と抗議しました。

 

党派超え共同も

集団的自衛権をめぐっては党派を超えた共同も実現しました。安倍政権が閣議決定した1日、共産、民主、社民の3会派が閣議決定の撤回を求める共同声明を発表し、3会派の県議が浦和駅前でそろって宣伝しました。この共同は昨年の、秘密保護法反対のたたかいに続くものでした。

県政課題をめぐっても自民党の党略的な動きが目立ちました。

今議会には、さいたま市大宮区役所の移転に伴う、県有地と市有地を交換する議案が上程されていました。当初、採択の先送りをほのめかしていた自民党は「地下鉄7号線延伸」などの実現を迫る付帯決議をあげることで議案に賛成しました。共産党は「議案と関係ない内容だ」と付帯決議に反対しました。

自民党によって継続審査にされていた県教育振興基本計画について、同党の修正案が今議会で可決されました。原案をわずかに変えただけの内容で、他党からも「いたずらに空白を生んだ」と批判が続出。共産党は、同計画が全国いっせい学力テスト推進の内容を含んでいるとして、原案・修正案とも反対しました。

共産党は団長談話で、筋の通らない自民党の議会対応を批判し、猛省を求めました。(赤旗2014年8月9日付より)