米軍機飛行に対応を 埼玉県平和委が県と懇談/柳下県議が同席

埼玉県平和委員会は9日、米軍機の飛行問題で県の基地対策担当者と懇談しました。日本共産党の柳下礼子県議が同席しました。

この数年、米軍輸送機C130の低空飛行が県西部の比企地域や県中部、北部など、これまでにない地域で頻繁に目撃されるようになっており、平和委員会は「傍若無人な飛行がまかり通っている」と批判しています。

二橋元長事務局長は「この上、横田基地にオスプレイが配備されると、埼玉上空を自由勝手に飛ぶことが予想される。飛行ルートを明らかにさせるべきだ」と述べました。

県は、ハワイでのMV22オスプレイ墜落事故を受け、北関東防衛局に事故原因の究明や横田基地配備について十分な説明を求める要望書を先月20日に提出したことなどを説明し、「県民の不安に応えたい」と話しました。

二橋氏は「さらに強い姿勢で『オスプレイは飛ぶな』と要求してほしい」と求めました。

平山武久代表理事は、住宅密集地で飛行する危険性の深刻さを指摘し、県の基地対策の強化を求めました。

柳下県議は「住民は騒音に加え、墜落の不安にさらされることになる。情報を共有し、安全を守るために力を尽くしたい」と語りました。

(しんぶん赤旗2015年6月10日付より)

【所沢市】米軍通信基地へのヘリ飛来 市民の願いに反する/塩川議員ら防衛省ただす

埼玉県所沢市にある米軍所沢通信基地で、昨年ごろから多数の米軍ヘリコプターが繰り返し飛行するようになっている問題で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は8日、防衛省に説明を求めました。党所沢市議や平和委員会が同席しました。

騒音などに対する市民多数の苦情を受けて所沢市は昨年10月、北関東防衛局に詳細を明らかにするよう要請。今年3月5日、米軍横田基地第374空輸航空団は「緊急時に備えるための訓練として、馴染(なじ)みのない場所で着陸の訓練を行うことがある」「関東平野地域の施設に飛行している」などと回答しています。

防衛省の担当者は、横田基地所属のUHIヘリコプターが飛来していると思われるとしつつ、頻度や時期、コースなどについては「米軍の運用なので詳細を承知していない」と述べ、「日米安保条約の目的を達成するための訓練」と答えました。CV22オスプレイ飛来の可能性は否定しませんでした。塩川氏は「これまでヘリコプターが飛ぶようなことはなかった。市街地への新たな飛行は認められない」とただしました。

参加者は「夜8時ごろ旋回している。市民に全然配慮していない」と批判しました。

(しんぶん赤旗2015年6月9日付より)

【滑川町】安保関連法案 慎重審議求める/埼玉・滑川町議会 意見書を可決

埼玉県滑川町議会(定数14)は4日、「安全保障関連法案を憂慮する意見書」を全会一致で可決しました。同法案に反対する意見書提出を求めて町民有志が提出した請願が、全会一致で採択されたことを受けて可決されたもの。

意見書は同法案について、多くの国民が危惧や不安を覚えるのは説明の不十分さなどからではなく、「集団的自衛権を行使することが起きることを憂慮しているから」だと指摘。法案整備に費やしているエネルギーと「同じだけ外交努力を積み重ねること」を望むとし、今国会での成立を強行することなく慎重審議を求めています。

吉田昇町長も3日、日本共産党の阿部弘明町議が行った一般質問に対し、安倍政権が憲法「改正」をせずに集団的自衛権行使を閣議決定で認め、関連法案を作成したことを批判し、「国会で十分な審議をしてもらいたい」と答弁していました。

阿部氏は「昨年可決された集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を求める意見書に続き、平和を願う町民の声が議会に通じた結果です。子育て支援策を重視する滑川町として、戦争法案は許せません」と話しています。

(しんぶん赤旗2015年6月9日付より)

【戸田市】平和スキスキ行進 子どもたちと唱和も

埼玉県戸田市で7日、「平和スキスキパレード」が行われ、約70人が「『戦争法案』ストップ」を力強く訴えました。

パレードに先立ち、実行委員会を代表してあいさつした花井友里さん(31)は「この間実行委員会でシール投票などの宣伝をしてきて、『戦争はしたくない』という声が圧倒的でした。安倍政権に対し、戸田から『戦争法案』ストップの声をあげていきましょう」と呼びかけました。

参加者は、「平和が大好き!好き好き好き!」と唱和しながらJR戸田駅を出発し、市内を約1時間パレード。「戦争ダメダメ」のコールを聞いた子どもたちが一緒に「ダメダメ!」と合わせたり、沿道から声援を送る人もいました。

市内から参加した女性(44)は「危険なところに自衛隊がいけば、戦争に巻き込まれるのは必至だと思います。『戦争法案』の危険さが住民の人たちにも伝わればいいと思いながら、声を上げました」と語りました。

(しんぶん赤旗2015年6月8日付より)

【狭山市】人口密集地 入間基地強化やめて/党県議団調査に住民訴え

日本共産党埼玉県議団は4日、狭山市を訪れ、航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)の航空機による騒音や離着陸時の低空飛行などの被害を調査しました。

調査には、柳下礼子、村岡正嗣、秋山文和、金子正江、前原かづえの各県議、猪股嘉直、望月高志の両狭山市議、狭山平和委員会の飯島邦男代表が参加しました。

同基地は市街地に囲まれた中にあり、近隣住民は低空飛行による騒音に悩まされています。

1999年には入間川河川敷に自衛隊機が墜落する事故も起きており、住民からは不安の声があがっています。

調査中も、輸送機やヘリが頻繁に低空飛行を行いました。飯島氏と狭山市議団は「きょうはまだおとなしい方です。もっとすさまじい音がするときもある」と説明。「パイロットの姿がわかるほどの低さで飛んでいるときもある」と述べました。

飯島氏は「『マンションにぶつかってしまうのでは』という高さで飛んでいるときもある。こんな人口密集地にある基地で事故が起きれば大きな被害が出る。基地機能の強化に反対し、縮小を求めて頑張りたい」と語りました。

調査を終えた柳下氏は、「近隣住民は日頃から被害を受けている。その上さらに『海外で戦争する国づくり』を支える基地にすることは許されません。基地被害の解決とともに、阻止のために頑張りたい」と話しました。

(しんぶん赤旗2015年6月6日付より)