雪害「長い支援必要」 塩川議員に農家切々 埼玉・秩父

日本共産党の塩川鉄也衆院議員が4日、大雪被害対策として国や地方自治体が打ち出し始めた支援策について、被災農家の受け止めや要望を聞くために埼玉県秩父市を訪れました。斎藤かつしげ、出浦あきえ、新井こういち、山中すすむの各市議と出浦正夫小鹿野町議が同行しました。

埼玉県秩父市の下吉田地区で被災農家から話を聞く塩川議員(左から3人目)=2014年3月4日

埼玉県秩父市の下吉田地区で被災農家から話を聞く塩川議員(左から3人目)=2014年3月4日

荒川日野地区で、秩父市農業委員会の新井潤一会長、秩父観光いちご組合の町田裕組合長らと懇談しました。

新井会長は「秩父の農業が途切れてしまうのではと心配している」と述べ、後継者がやる気を持てる対策を講じてほしいと訴えました。町田組合長は、倒壊した農業用ハウスの再建に資材不足などから1年半待たされる場合もあるとして「1年間だけでなく2~3年は支援が必要です」と話しました。

訪ねた農家からハウスの自力撤去に補助が出るのかとの質問が出ました。塩川議員は、紙智子参院議員の質問に農水省が「労賃相当分の補助が可能」と答弁したことを紹介。農家は「はっきり支援されるとわかれば継続の意欲も出てくる」と述べました。

下吉田地区では、イチゴやキュウリ、シイタケ、養豚などの農家から話を聞き、ここでも「長期の支援が必要」「はっきりした情報がほしい」と要望されました。

塩川議員は、国がハウス撤去や再建費用の補助を増やし、農家負担を小さくしようと動いていることを語り「みなさんの声が国を動かしています」と激励。農業を続けられるよう国や県にさらに働きかけていくと述べました。

市役所では市の担当者と農業被害や除雪、雪崩対策、商工業の被害補償などについて意見を交換しました。(赤旗2014年3月5日付より)

ハウス撤去費一部助成 埼玉県が補正予算案

埼玉県は、2月14日から15日にかけての大雪による推定229億円もの県内の農業被害に対し、倒壊した農業用ハウスの撤去費用や農業生産施設の再建にかかる費用の一部を助成すること決め、3日、県議会に補正予算案を提出しました。

県は被害が出た秩父市や深谷市など47市町村を、県農業災害対策特別措置条例に基づく「特別災害」の対象に指定し、対象市町村の被災農家を支援。倒壊したハウスなどの解体・撤去費用、次期作の種苗代や肥料代の助成に10億円、施設の再建費用の助成に24億円を計上しました。

この事業は、市町村が農家に対して行った支援の半額を県が負担するもので、じっさいにかかった費用の何割が助成されるかは市町村の判断にゆだねられます。

日本共産党は、衆参国会議員や県議、市町村議員を先頭に被害状況を調査し、農家や市町村の要望を聞き取り、県に被害農家の救済策を求めてきました。

補正予算案には、積雪で破損した熊谷スポーツ文化公園の「彩の国くまがやドーム」の復旧費用も計上されています。(赤旗2014年3月5日付より)

「認可保育所入れない」 不服請求へ父母ら交流 さいたま市

さいたま市で認可保育所入所の不承諾通知を受け取った母親・父親らが2日、「不服審査請求をしよう」と同市内で集まり、交流しました。昨年3月に市に対し不服審査請求を行った「埼玉*保育園のことを考える会」がブログなどで呼びかけたもの。

さいたま市では、今年4月からの認可保育所入所の1次募集に5644人が申し込み、昨年を上回る2155人が不承諾となっています。

参加した親たちは「保育園に入れるかどうかで頭がいっぱいになってしまった」「不承諾になってしまい、無認可施設もいくつか見学したけど、入りたいと思えるようなところはなかった」など悩みや思いを交流しました。

昨年、「会」のブログを見て不服審査請求の活動を知り、今回初めて参加した女性(35)は「4歳と0歳の子がおり、上の子は1歳の時から申し込んでいるけど、いまだに認可保育所に入れない。働くお母さんは増えているのに、受け皿が少なすぎる。認可保育所を増やしてほしい」と話しました。

参加者は、認可保育所の増設や良質な保育環境の実現、保育士の待遇改善など市に対する要望を出し合い、今月中に不服審査請求をしようと話し合いました。(赤旗2014年3月5日付より)

 

関連リンク
埼玉*保育園のことを考える会ブログ

安倍政権批判に手応え 埼玉県議補選 当選のおくだ氏が決意

柳下(右)、村岡(左)両県議とがっちり握手する奥田氏(中央)=2014年3月3日、県議会

柳下(右)、村岡(左)両県議とがっちり握手する奥田氏(中央)=2014年3月3日、県議会

2日投票の埼玉県議補選南2区(川口市)で当選を果たした日本共産党の奥田智子新県議は3日、さっそく県議会本会議に出席しました。柳下礼子、村岡正嗣両県議とがっちり握手し、議会に臨む決意を語りました。

 

奥田県議は「有権者の反応に手応えを感じ、楽しい選挙だった」と振り返りました。

「駅での宣伝でも『頑張って』『握手させて』と激励されたり、宣伝カーを待って手を振ってくれる人がいたり、これまでにない反応でした。その中で一番に感じたのは安倍政権への批判です。『今の政治を何とかしてほしい』という声がとにかくすごかった」

1児の母として子育て支援の充実を訴える奥田氏を、子育て中の親たちが等身大の候補者として見てくれたといいます。

「(旧鳩ケ谷)市議時代も子育てや教育、環境などに取り組んできましたが、県政でも期待に応えられるよう頑張ります」

 

柳下県議団長は「安倍政権が消費税増税やTPP、原発推進と暴走する中で、県民・市民の怒りの審判が下った結果です。来年のいっせい地方選挙でも勝利し、8議席以上を目指します」と述べました。

同じ選挙区選出の村岡県議は「党県議団はこれまでも悪政と対決し、具体的提案で県民要求を実現してきました。奥田さんが加わり3議席になったことによる力は計り知れません」と語りました。

奥田県議は、環境農林常任委員会、少子・高齢福祉社会対策特別委員会への所属が決まり、11日の常任委員会、14日の特別委員会での審議に臨みます。(赤旗2014年3月4日付より)

埼玉県議補選 おくだ智子当選

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3月2日投開票された埼玉県議補選南2区(川口市、定数2)で、日本共産党のおくだ智子は16,952票を得て当選しました。あたたかいご支援をいただいたみなさんに心からの感謝を申し上げるとともに、お約束した公約実現のために全力をつくしてまいります。

 

当落 候補者氏名 党派名 新現 得票数
おくだ 智子 日本共産党 16,952
立石 やすひろ 自由民主党 26,674
まつもと 佳和 みんなの党 16,588