教育基本計画 共産党は批判/埼玉県議会閉会

埼玉県議会定例会は11日、大雪被害対策の追加予算案などを可決して閉会しました。日本共産党は知事提出議案2件に反対し、奥田智子県議が本会議で討論にたちました。

奥田氏は、第2期県教育振興基本計画を策定する議案について、県立高校の統廃合をさらに進めようとしており、過度の競争を助長する全国学力テストの正解率向上を目標にしていると指摘。自民党提案の修正案についても原案の問題点を是正するものではないと述べ、反対しました。

国の税制改定に伴って法人県民税を引き下げ、国税の地方法人税に充てる条例改定案について「消費税増税で広がる地域間格差を地方自治体の負担で是正しようとするものだ」と批判しました。

集団的自衛権の行使容認を閣議決定しないよう求める請願2件は、自民党、公明党、刷新の会などの反対で不採択になりました。共産党は請願について本会議討論を行うよう議会運営委員会で主張しましたが、自民党などが拒否しました。(赤旗2014年7月15日付より)

集団的自衛権反対の請願・陳情 自・公などが不採択に

埼玉県議会総務県民生活委員会で7日、日本共産党の奥田智子委員は、新日本婦人の会と平和委員会が提出した、閣議決定で集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈を行わないよう求める二つの請願の採択を求めました。

請願は、民主党、社民党も賛成(民主は新婦人の請願には反対)しましたが、自民党、公明党、保守系会派「刷新の会」の反対で不採択とされました。

奥田氏は、1日に強行された閣議決定について、憲法9条のもとでは海外での武力行使は許されないという政府見解180度転換し、海外で戦争する国への道を開くものとなっていると指摘し「憲法9条を破壊する歴史的暴挙であり、立憲主義を根底から否定するものだ」と批判。「日本が戦後、他国の人を殺したり、殺されたりすることがなかったのは、憲法9条があったからこそだ」と述べ、採択を主張しました。

また、奥田氏は、高校・大学教育の無償化の前進を求める請願も採択を主張しましたが、自・公・刷新の反対で不採択とされました。(赤旗2014年7月9日付より)

「若者を戦争に送るな」集団的自衛権行使容認・閣議決定の撤回を

閣議決定の撤回を求めてデモ行進する参加者=2014年7月4日、さいたま市

閣議決定の撤回を求めてデモ行進する参加者=2014年7月4日、さいたま市

埼玉憲法会議は4日、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した安倍政権に抗議し、撤回を求めて、さいたま市の県庁前から浦和駅前までデモ行進し、230人が参加しました。

デモ前の集会で、弁護士や新日本婦人の会の会員らがマイクを握り「憲法を頂点とした国の仕組みが壊されようとしている。憲法違反の閣議決定は撤回せよ」「戦争する国づくりの暴走をストップするために力を合わせよう」と訴えました。

参加者は「自公政権は国民の声を聞け」「若者を戦争に送るな」などと唱和し、行進しました。

日本共産党県議団、さいたま市議団、伊藤岳参院埼玉選挙区候補らが参加しました。(赤旗2014年7月5日付より)

2月大雪被害 農業再建へ対策急げ 埼玉県に共産党県議団

日本共産党埼玉県委員会大雪被害対策本部と県議団は13日、上田清司知事あてに、2月の大雪被害からの農業再建について申し入れました。

2月に県議団が行った、熊谷、深谷、本庄3市の被害農家の調査をもとに、要望事項は▽すべての被害農家に助成制度についての情報が行き届くようにすること▽早期の農業用ハウス再建のために助成金支給のスケジュールを示し、スピード感をもって行うこと▽申請手続きの迅速化のために、助成金申請のための専門窓口の設置や申請書類の簡素化を行うなど10項目です。

席上、村岡正嗣県議は助成金支給のスケジュールが被害農家からは見えにくく、不安になっているとして「被害農家が将来に希望が持てるような情報発信をし、一刻も早く再建できるようにしてほしい」と述べました。

応対した県農林部の高山次郎部長は、申請書類作成を援助する受領会を開くなどの取り組みを行っていると述べ「申請手続きのスピードアップのために、市町村と協力して最大限の努力をしたい」と回答しました。

柳下礼子県議団長は「現場の農家の声をしっかり聞くことが一番大切。農業再建に向けていっそう努力してほしい」と求めました。

奥田智子県議も出席しました。(赤旗2014年6月14日付より)

いっせい地方選勝利を 埼玉県共産党後援会が総会

埼玉県日本共産党後援会は24日、さいたま市内で2014年度総会を開きました。来年のいっせい地方選勝利に向け、後援会を確立・強化する方針を確認しました。

荻原初男党県委員長は、集団的自衛権行使容認などの安倍政権の暴走に対抗する国民の共同が広がっていること、「自共対決」の政治状況が強まっていることを強調。情勢を切り開く、強く大きな共産党にするため「躍進月間」に取り組んでいることを紹介し、「力を合わせて頑張りましょう」と訴えました。

酒井隆三事務局長が、「躍進月間」の提起に応え、後援会としても奮闘することを呼びかけ、得票目標に見合った会員の拡大や活動の日常化などの方針を提案しました。

討論では、要求署名を持って対話し、会員を増やしていることや、気軽に党を知ってもらう工夫をしていることなど、各地の取り組みが紹介されました。

奥田智子県議が来賓あいさつ。川野幸徳会長(再任)ら新役員が新任されました。(赤旗2014年5月31日付より)