県との土地交換可決 さいたま市議会で全会一致

さいたま市議会市民生活委員会は4日、大宮区役所の移転に伴う県との土地交換にかかる議案を全会一致で可決しました。

条例案は、耐震面から建て替えが求められている現在地の大宮区役所を県大宮合同庁舎の敷地に移転するため、現区役所分庁舎の敷地と土地交換を行うもの。差額は市が県に支払うとしています。

日本共産党の久保美樹委員が賛成討論し、大宮区役所は耐震化されておらず、職員や市民の命を守るために移転が必要だと主張。一方で、「新区役所は大宮駅東口の再開発とともに豪華なものにするのではなく、必要最小限のものにするべきだ」と求めました。

土地交換の議案は、7日の県議会総務県民生活委員会でも全会一致で可決されました。(赤旗2014年7月8日付より)

【さいたま市】市議会補正予算など41件可決 子育て「新制度」関連共産党が反対

さいたま市議会は4日、議案の採決を行い、2月の大雪被害支援を含む2014年一般会計補正予算案など41件の市長提出議案を可決しました。日本共産党は、子ども・子育て支援新制度に関わる条例案など7件に反対しました。

会期が11日まで延長され、大宮区役所移転に伴う県との土地交換に関する議案は同日に採決が行われます。

日本共産党の守谷千津子市議が討論し、子ども・子育て支援新制度について、拙速に実施するための無理な計画と枠組みがあり、保護者のさまざまな条件によって子どもへの格差が生まれるなどの懸念がある内容だと指摘。家庭的保育事業では国家資格を持つ保育士ではなく、行政が行う研修を修了した「家庭的保育者」の配置を認めていることについて、「子どもの命を守る上で質の確保が必須であり、資格がない人を配置すべきではない」と主張し、反対しました。

心身障害者医療費支給制度の年齢制限導入などの条例案にも反対し、「社会保障の改悪が進められるもとで、高齢者の生活は大変になっている。市単独でも医療費助成を継続すべきだ」と求めました。(赤旗2014年7月5日付より)

【戸田市】市議海外派遣は「観光」 市民が返還求め監査請求

埼玉県戸田市の市民団体「市議の海外派遣をやめさせる会」の256人が3日、公費を使った市議の海外派遣について、「実質的に観光旅行だ」として、市議に費用の返還を求める住民監査請求書を市監査委員に提出しました。

返還を求めたのは、市議会が昨年10月、市の姉妹都市のオーストリア・リバプール市に派遣した市議5人分(保守系4、公明1)と議会事務局1人分の費用239万4000円です。

請求書によると、リバプール市の意向を無視した訪問日程だったため、5泊6日のうち同市の訪問は1日だけで、ほかはシドニーなどの観光地めぐりにあてられたと指摘。リバプールでの視察も近年の訪問で行ったことのある施設などが多いとしています。東日本大震災以降中止になっている中学生派遣事業を再開させるという訪問理由も合理性がないと指摘しています。

請求書提出後、同会は記者会見し、高坂美之留会長は「税金を使った旅行は許せない。もうやめるべきだというのが市民の声だ」と話しました。(赤旗2014年7月4日付より)

【川島町】豪華庁舎計画めぐり川島町民 町長リコール運動

埼玉県川島町の町役場庁舎建て替え計画の見直しを求めている住民団体が「高田康男町長は住民の声を聞こうとしていない」として、解職(リコール)運動を起こしています。

町長リコール実現を訴える請求代表者ら=2014年22日、川島町

町長リコール実現を訴える請求代表者ら=2014年22日、川島町

22日は、町民集会を開き、約150人が参加。「川島町の将来を考える会」の岡部巌代表をはじめ8人の請求代表者が「町長リコールの実現で川島町の古い体質を変えよう」と訴えました。

町は、事業費約26億円で老朽化した庁舎の移転を計画し、早期に着工したい考えです。会は「設計に無駄が多い」「豪華な庁舎はいらない」と見直しを要求。5月に5035人の署名を集めて住民投票条例制定を求めましたが、議会(定数14)で日本共産党と無所属議員2人以外の反対で否決されています。

住民団体は「町長リコールしか計画を止める手段はない」と、19日から解職請求の署名を始めました。1カ月の期間内に有権者の3分の1の5971人以上を集めれば請求は成立し、解職の是非を問う住民投票が実施され、有効投票数の過半数が賛成すれば町長は失職します。(赤旗2014年6月25日付より)

【さいたま市】大宮西高校存続へ署名 市に卒業生父母ら

さいたま市立大宮西高校の存続を求め、卒業生父母の有志が19日、清水勇人市長と稲葉康久教育長あてに署名740人分(2次分)を提出しました。署名は1次分とあわせて1200人分を超えています。

市は、2017年度から同校の生徒募集を停止し、19年度から校名を変更し、中高一貫の「中等教育学校」に移行する計画に移行する計画です。16年度入学生の卒業後に一貫校の生徒が入学し、新旧の生徒が完全に切り離される空白期間が生じることから、「実質廃校と同じだ」と生徒らも市に募集継続を求め、9割を超える在校生が署名するなど、批判の声が上がっていました。

署名を集めた有志の一人で、3人の息子が同校に通ったという原冨まり子さん(66)は「穏やかな校風で、先生と保護者も仲が良く、部活や行事も活発で良い学校だった」と話します。「孫が大宮西校の野球部に入っているからと、2日間で200人以上から署名を集めてくれた人がいるなど、短期間で本当に多くの署名が集まった。生徒たちを応援するためにがんばりたい」と語りました。(赤旗2014年6月25日付より)