●「共謀罪」強行採決に抗議 市民と野党が宣伝 埼玉・川口

「共謀罪」法案が衆院法務委員会で強行採決された19日、埼玉県川口市で野党と市民が抗議行動に取り組みました。

JR川口駅前には約100人の市民が集まり、駅を利用する多くの市民が立ち止まって訴えを聞く姿が見られました。

日本共産党の平川みちや、民進党の菅克己両衆院埼玉2区候補、社民党川口総支部の中山茂代表が「共謀罪」法案の危険な本質と、もの言えぬ社会になる危険性を指摘し「安倍収治からの転換を」と訴えました。

埼玉総合法律事務所の伊須慎一郎弁護士、市内にある浄土真宗聞法院(もんぽういん)の住職、各市民団体の代表も発言。

最後に、野党と市民が固く握手して手をあげて、市民と野党の共闘を進める決意を示しました。

(「しんぶん赤旗」5月24日付)

●〝基地あるまち〟安倍政治イヤ 埼玉・入間で集会 野党代表があいさつ

衆院埼玉9区(狭山、入間、飯能、日高の4市と越生、毛呂山の2町) から市民と野党の共闘を進めようと20日、「埼玉 9区 安倍政治はイヤだ 野党共闘・市民連絡会」が入間市で集会を開き、600人が参加しました。
野党各党の代表が出席し、衆院埼玉9区から立候補を表明している、日本共産党の神田三春、民進党の杉村慎治の両氏があいさつ。社民党県連合の武井誠代表、自由党県連の松崎哲久代表、いずれも無所属の中川浩県議と平井久美子日高市議があいさつしました。
神田氏は、「共謀罪」法案が衆院法務委員会で強行採決されたことや、9条改憲を表明した安倍首相を批判し「お互いにリスペクトしあって野党と市民の共闘を進めましょう」と強調。杉村氏は「安倍政権は集団的自衛権の行使容認で自衛隊に銃を持たせ、暗黒の未来へ道を開いてしまった。(自衛隊の)基地のある入間でこういう集会を開いたのは、とても意味のあることだ」と述べました。
元内閣官房副長官補の柳沢協二氏が「トランプ政権と東アジア・日本の安全」と題して講演しました。
(「しんぶん赤旗」5月23日付より)

●さいたま市長選 「9条守る」に共感 前島氏 前回票を2.2倍化

21日投開票された、さいたま市長選(立候補3人)で、「みんなのさいたま市をつくる会」(みんなの会)の前島英男氏(64)=無所属新、日本共産党推薦=は、大勢が明らかになった午後8時すぎ、事務所に集まった支援者らに感謝の言葉を述べました。前島氏は前回の、「みんなの会」候補の得票を2・2倍に増やして健闘しましたが、及びませんでした。

前島氏は市政の転換とともに、「憲法9条を守り、安倍政権にはっきりとものを言える市長を」と訴え、市民の共感を広げました。

事務所に駆け付けた、共産党の梅村さえこ衆院議員は「『共謀罪』法案が(衆院法務委員会で)強行採決され、安倍首相が2020年までの9条改憲を狙うなかで、安倍政権の暴走に反対する前島さんへの共感が広がり、市民の『政治を変らえたい』という思いを感じた選挙だった」と述べました。

報道陣の質問に答えて前島氏は、選挙応援に、無所属の市議や元市議、教員時代の教え子や保護者ら幅広い市民が立ち上がり「かつてなく運動が広がった選挙だった。今後に生生きるたたかいができた」と語りました。

3選した清水勇人市長に対して、自身が掲げた「ビッグイベント、大型開発を見直して福祉・教育最優先の市政の実現」を引き続き求めていくと表明。また、「『オール埼玉総行動』や『九条俳句』訴訟など、これからも市民運動を頑張りたい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」5月23日付より)

 

さいた市長選開票結果(選管最終)

清水勇人(無現) 203,953票 当選
中森福代(無新) 63,200票
前島英男(無新) 53,971票
     (投票率 31.44%)

●アベ政治で暮らしに何が?「オール埼玉14区連絡会」がシンポジウム開催

「安保法制廃止、立憲主義回復」をめざして活動する「オール埼玉14区連絡会」は17日、埼玉県三郷市で「アベ政治のもとで私たちの暮らしに何が起きているか」と題してシンポジウムを開き、110人が参加しました。

三郷市の障害者施設相談員の萩礼子さんは、神奈川県相模原市「津久井やまゆり園」殺傷事件をめぐる国などの対応を批判。また、障害者福祉が「就労支援」に偏っているとして、人の価値を「働けるかどうか」で測ろうとする流れに警鐘を鳴らしました。

八潮かえで保育園前園長の紺野伊久子さんは、なくならない保育園の待機児や保育士不足問題の解決に向け、保育士の労働条件改善や東京都との処遇格差是正などを訴えましまた。

全日本年金者組合三郷支部の笠井良男書記長は、年金収入では生活費が足りず、貯金を取り崩さなければならない実態を語り、月8万円の最低年金制度の創設を求めました。

貧困世帯の子どもの字習害援を行う沖田夏樹さんは、深刻な困難を抱える家庭の子どもは、待っていても助けを求めてこないと述べ、家庭訪問とあわせた支援を行い、貧困が連鎖しないようにしていると語りました。

コーディネーターを務めた会代表世話人の本田宏医師は、視察した北欧デンマークとの比較から、日本の福祉や教育施策の遅れを指摘しました。

(「しんぶん赤旗」5月21日付より)

●前島氏勝利で市政変える さいたま市長選21日投票

さいたま市長選(立候補3人)は21日、投票日を迎えまず。「みんなのさいたま市をつくる会」の前島ひでお候補(64)=無所属新、日本共産党推薦=は連日、「税金を市民のために使う『あったかい政市政』を実現ずるために、何としても市長に押し上げてください」と訴えています。

前島候補の「ピッグイベント・大型開発優先ではなく、子育て・暮らし・福祉を守る市政の実現を」「憲法9条を守り、安倍政権にはっきりとものを言える市長を」との訴えに、市民の期待と共感が広がっています。無所属の市議や元市議も応援に駆けつけ国の悪政にものを言うこともなく、ビッグイベントを推進する現市政を批判し、前島候補の勝利で市政を変えようと呼びかけています。

市内の小学校で37年間、教員として働いてきた前島候補のもとには連日、教え子や保護者が駆けつけ、応援のマイクを握ったりSNSで支持を広げたりしています。

「朝日」の候補者アンケートで、現職の清水勇人氏(55)は、さたいま市への「アベノミクス」の影響について「好循環の良い影響」と回答。元自民党衆院議員の中森福代氏(67)も「良い影響がある」と回答し、いずれも安倍政権にはっきりとものを言う立場にはありません。

19日、見沼区で前島候補の演説を聞いた女性(68)は「介護保険料も下水道料金も高いし、小学1年生の孫は学童に入るのも大変。もっと市民優先の政治を実現するために、前島さんには市長になってほしい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」5月20日付より)