閣議決定許されない 集団的自衛権行使容認反対 共産党、街頭へ

集団的自衛権行使容認に反対の声をあげようと宣伝する党員=2014年6月13日、さいたま市

集団的自衛権行使容認に反対の声をあげようと宣伝する党員=2014年6月13日、さいたま市

「集団的自衛権の行使容認の閣議決定は中止せよ」―。安倍政権が、憲法解釈を変更して日本を海外で戦争する国につくりかえる閣議決定を強行しようとするなか、日本共産党は13日、首都圏各地で中止を求める宣伝・署名に取り組みました。

 

日本共産党さいたま地区委員会は朝や夕方、公使容認に反対する宣伝を、さいたま市内10カ所で行いました。

大宮区の大宮駅前では、伊藤岳参院埼玉選挙区候補や山本ゆう子市議候補らがシール投票や署名を呼びかけ、「日本を海外で戦争する国にしてしまうかどうかの大事な局面です。反対の声を上げましょう」と訴えました。

「社会科の授業で教わったばかり」という高校3年生の女子生徒は「安倍さんは戦争をやってもいいと言っているようで、よくないと思う」と署名に応じました。

見沼区の男性(72)は「憲法9条にまったく違反しており、とんでもない。国民は9条を変えることに賛成していないから、(憲法改定の)手続きを踏まずに、閣議で決めようとしている。絶対に認められない」と話しました。(赤旗2014年6月14日付より)

【さいたま市緑区】九条の会連絡会集い

さいたま市の緑区九条の会連絡会はこのほど、「2014 輝け九条! 緑区文化のつどい」を同市内で開き、約180人が参加しました。

立正大学名誉教授の金子勝氏が記念講演。金子氏は集団的自衛権を行使することは侵略戦争につながると指摘し、安倍政権の暴走をストップさせようと呼びかけました。

「緑区レッツダンス署名推進委員会」の青年らが風営法による「ダンス規制」の見直しを求める訴えとともにダンスパフォーマンスを披露し、緑区内の九条の会や準備会の活動が交流されました。(赤旗2014年6月13日付けより)

さいたま市議候補 大塚氏を発表

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大塚武秀候補

日本共産党さいたま地区委員会は5日、来年のいっせい地方選の、さいたま市議候補(第3次分)を発表しました。

 

◇西区(定数4)

大塚武秀(39)=新=

介護福祉事業所職員。

議席継承 暮らし守る 大塚氏決意

来年のいっせい地方選・さいたま市議選で、西区(定数4)からの立候補を表明した日本共産党の大塚武秀氏(39)=新=は、5日の記者会見で、勇退する山城屋せき市議の議席を引き継ぎ、暮らしを守る決意を述べました。

決意を語る大塚氏(中央)と斉藤地区委員長(右)、山崎市議団長(左)=2014年6月5日、さいたま市

決意を語る大塚氏(中央)と斉藤地区委員長(右)、山崎市議団長(左)=2014年6月5日、さいたま市

大塚氏は、西区の介護福祉事務所で10年近く介護福祉士として働き、生活に困る多くの住民の相談に乗ってきたと語り、「政治が弱い立場の人のためになっていないと感じてきた。市民の目線で市政に声を上げていきたい」と述べました。

大塚氏の擁立で共産党が10選挙区で獲得を目指す11議席の候補(現職5人、元職1人、新人5人)がそろいました。

会見には斉藤功地区委員長、山崎あきら市議団長が同席しました。(赤旗2014年6月6日付より)

【さいたま市中央区】市議団11人実現 山崎候補が訴え

いっせい地方選勝利へ決意を語った(左から)山崎市議、紙参院議員=2014年5月25日、さいたま市

いっせい地方選勝利へ決意を語った(左から)山崎市議、紙参院議員=2014年5月25日、さいたま市

さいたま市の日本共産党中央区委員会と同区後援会は5月25日、市内で演説会を開き、来年いっせい地方選挙で同区(定数5)から立候補する山崎あきら候補が決意を語りました。

山崎氏は「市長は『都市間競争に勝ち抜く』といって企業誘致やイベントに多額の税金を投じる一方で、下水道料金大幅値上げなど市民負担増や福祉・サービスの切り捨てを行っている」と指摘。

予算組み替え提案など建設的対案を示し、市民目線で奮闘する党市議団の役割を強調し「11人の市議団を実現するために、何としても中央区で勝ち抜く」と訴えました。

紙智子参院議員が講演。消費税増税や集団的自衛権の行使容認など安倍政権の暴走について「一つひとつが国民と激突し、政党の中で対決できるのは共産党だけです」と語りました。

この間の地方選挙での共産党の前進に触れ、政党間の力関係の変化を攻勢的にとらえているところで躍進していると指摘して「市議団長の山崎さんのかけがえのない議席。みなさんの力で勝利しよう」と訴えました。(赤旗2014年6月3日付より)

安心して働ける世に さいたま市議選(岩槻区、定数5) 大木学候補(40)

さいたま市東部に位置し、市の面積の3分の1を占める岩槻区。現在、同区選出の日本共産党市議はいません。共産党は、来春の市議選で、大木学(おおき・まなぶ)候補(40)=新=を擁立し、8年ぶりの議席奪還に挑戦します。

何かしなければ

大木候補は26歳で旧岩槻市内の郵便局に就職し、配達などの仕事をしてきました。2007年に郵政民営化が強行された後は業務が複雑化し、年賀ハガキの販売など過酷なノルマが課されるなど公共サービスをゆがめる民営化の実態を肌で感じてきました。

その後、タクシー会社に転職。朝7時から深夜3時まで働き、消費税増税の影響で乗客減少を心配する日々でした。こうした経験から、「安倍政権の規制改革や労働法制の改悪は、働く喜びを奪うもの。安倍政権の暴走をストップさせて、若い人たちが安心して働ける社会をつくりたい」と力強く語ります。

両親が「しんぶん赤旗」を購読していたため、小さい頃から共産党を身近に感じていました。「1989年に消費税が導入されたときの共産党の理路整然とした反対の主張には共感できた」と語る大木候補。仕事が厳しくなっていくなかで、「こうした状況を変えるために、共産党を応援するだけでなく、自分も何かしなければ」と2011年、36歳のときに入党しました。

2月に市議選への立候補を決意してからは、週4日は朝、1日は夜と、駅頭宣伝を続けています。共産党の綱領や政策の学習にも意欲的に取り組んでいます。

市政に声届ける

岩槻区には、さいたま新都心(中央区)への移転問題にゆれる県立小児医療センターがあり、大木候補は約15万人の署名に応え、現在地での存続を公約に掲げています。ほかにも下水道の整備や治水対策、コミュニティーバスの充実など住民の身近な要求の実現に力を入れたいと話します。

「人と話すのが好きなので、対話は楽しいです。『まともなことを言っているのは共産党だけ』など期待をひしひしと感じています。今までのどの仕事よりも、やりがいがあります」。語る表情は生き生きとしています。

大木候補は言います。「市議会を傍聴していて、共産党以外のオール与党が下水道料金の値上げなどに賛成しているのを目の当たりにしてきました。市民に負担を押し付けるのではなく、暮らしを守り、声を市政に届けるためにがんばりたい」

 

大木氏の略歴

高崎経済大学卒。郵便局員、タクシー乗務員を経て、現在、共産党岩槻区くらし・雇用対策委員長。趣味は三線(さんしん)。(赤旗2014年5月30日付より)