安倍内閣が強行した集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を求める「いのち・平和・憲法9条 2.3埼玉大集会」が3日、さいたま市の埼玉会館大ホールで開かれ、ロビーまで人があふれる満員になりました。集会は、埼玉県内の弁護士や学者、医師、生協役員、市民団体代表などの呼びかけでつくった実行委員会の主催。
九条の会事務局長の小森陽一東京大学大学院教授が講演し、「イスラム国」による日本人殺害事件について、緊迫した中東情勢を無視した安倍首相を批判。また、首相が繰り返す「切れ目のない安全保障法制」の狙いについて、アメリカの軍事戦略に呼応し、自衛隊を海外で戦争する軍隊にしようとすることだと指摘し、「どれだけ危険なことか、早く多くの人に伝えることが大事」と訴えました。
憲法9条の重要性を訴えて活動している本田宏医師、竪十萌子弁護士、田中重仁弁護士が発言。竪氏は、小規模学習会の「憲法カフェ」をママ友達のつながりで広げていると語り、それぞれの人が持っている多様なコミュニティーを使って「憲法カフェ」を開こうと呼びかけました。
集会は、宣伝や学習を通じて県民に閣議決定撤回を働きかけるなどとしたアピールを採択。5月31日に同市北浦和公園で1万人規模の集会を開くことを確認しました。(赤旗2015年2月5日付より)