いっせい地方選勝利を 埼玉県共産党後援会が総会

埼玉県日本共産党後援会は24日、さいたま市内で2014年度総会を開きました。来年のいっせい地方選勝利に向け、後援会を確立・強化する方針を確認しました。

荻原初男党県委員長は、集団的自衛権行使容認などの安倍政権の暴走に対抗する国民の共同が広がっていること、「自共対決」の政治状況が強まっていることを強調。情勢を切り開く、強く大きな共産党にするため「躍進月間」に取り組んでいることを紹介し、「力を合わせて頑張りましょう」と訴えました。

酒井隆三事務局長が、「躍進月間」の提起に応え、後援会としても奮闘することを呼びかけ、得票目標に見合った会員の拡大や活動の日常化などの方針を提案しました。

討論では、要求署名を持って対話し、会員を増やしていることや、気軽に党を知ってもらう工夫をしていることなど、各地の取り組みが紹介されました。

奥田智子県議が来賓あいさつ。川野幸徳会長(再任)ら新役員が新任されました。(赤旗2014年5月31日付より)

小児医療センター設計変更 コスト場当たり的 柳下氏批判

柳下礼子県議

柳下礼子県議

埼玉県議会福祉保健医療委員会は30日、さいたま新都心(さいたま市中央区)に移転する計画の県立小児医療センターの一部設計変更について審議しました。

変更は、地上13階・地下2階の計画を、電気設備などを高層階に移動させることで地下を1階に改め、コストを12億円低減させるというものです。

審議で、日本共産党の柳下礼子県議は「4月の臨時県議会で建設費を55億円増やす補正予算が可決されたばかり。今度は12億円の減額と場当たり的でずさんではないか」と批判しました。

また、県側から建設地の土壌中ヒ素濃度の追加検査の報告があり、調査した39地点すべてで環境基準を超え、深さで分けた調査では228検体中、98検体で基準を超えて(最大3.8倍)いました。

同じ敷地で並行して進められている、さいたま赤十字病院の移転工事の建設地でも100検体中25検体で基準を超える(最大19倍)土壌がありました。

柳下県議が「土壌汚染による残土処理費用の予算増額があるのでは」とただすと、県側は「4月の補正予算で追加された範囲内で調整する」と述べましたが、汚染箇所が新たに見つかった場合は、改めて議会に相談したいと答えました。

柳下県議は「労務費や建設費の高騰で、今後もっと予算がふくれあがる可能性が大きい」と指摘し、移転計画を撤回し費用が安くすむ現在地建て替えを決断すべきだと主張しました。(赤旗2014年5月31日付より)

高校の台湾修学旅行に干渉 埼玉県議会文教委は事実誤認

公開質問状の提出について記者会見する早川会長(右から3人目)ら=2014年5月27日、埼玉県庁

公開質問状の提出について記者会見する早川会長(右から3人目)ら=2014年5月27日、埼玉県庁

教育関係者でつくる埼玉県歴史教育者協議会(早川明夫会長)は27日、県議会文教委員会(岩崎宏委員長)にあてて公開質問状を提出しました。6月10日までの回答を求めています。質問状は、同委員会が昨年12月議会で、県立朝霞高校の台湾修学旅行の内容に干渉する審議や決議をしたことに対するものです。

同委員会が自民党などの賛成で可決した「県立高校の社会科教育の指導徹底を求める決議」では、日本の台湾の植民地支配を「歴史的事実と相反する、もしくは未確定・ねつ造」などとしています。質問状は「台湾が日本の『植民地』であったことは歴史学会の通説」だと指摘し、「国際的に通用しうるものなのか」と問う内容になっています。

また、決議が修学旅行先で生徒に体験を話した台湾の人を「反日思想を思わせる方」と決めつけていること、委員会審議に生徒の感想文を提出させ、一部の議員がインターネット上に公開して、誹謗中傷を呼び込んでいることなどを「人権侵害に発展する可能性がある」として見解を求めています。

決議について、「教育現場の主体的な取り組み無視し、歴史的事実の誤認に基づいている」として、撤回・訂正することを求めています。(赤旗2014年5月30日付より)

埼玉県立小児医療センター移転問題 議員・候補ら党県議団と懇談

埼玉県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)の、さいたま新都心(同市中央区)への移転問題について、さいたま市の日本共産党岩槻区委員会と見沼区委員会の代表は28日、党県議団と懇談しました。

懇談のなかで、「孫が未熟児で、小児医療センターにお世話になった」「ここのお医者さんは、難病のお子さんは風邪を引いてもそれが命取りになるからと、夜中でも必ず来なさいと言ってくれた」などの市民の声が紹介され、現在地での存続は市民の切実な要求となっていると話し合いました。

懇談後、上田清司知事あてに、地元説明会の開催を求める申し入れ書を提出しました。

申し入れ書は、県の移転計画に対し、病院を利用する患者や地域住民から現在地での存続を求める声が大きく上がり、上田知事は2年前、現在地での一部機能の存続を表明したと指摘。しかし、その後、一度も具体的な内容が説明されていないとして、新病院建設を急ぐ前に、早急に地元説明会を開催するよう求めています。

懇談と申し入れには、柳下礼子県議団長、村岡正嗣県議、青柳しんじ県議候補(見沼区)、加川義光さいたま市議、大木学市議候補(岩槻区)らが参加しました。(赤旗2014年5月29日付より)

原発さよならデモ@東大宮 「大飯」判決もアピール

「原発ゼロ」を訴えデモをする参加者=2014年5月24日、さいたま市

「原発ゼロ」を訴えデモをする参加者=2014年5月24日、さいたま市

「原発ゼロ」を訴える「原発さよならデモ@東大宮」が24日、さいたま市内で行われ、約70人が参加しました。デモは、有志がツイッターなどで呼びかけて県内各地でほぼ毎月行い、今回で28回目です。

参加者は、JR東大宮駅周辺を「原発ゼロ」の思いを書いたプラカードや横断幕を掲げてパレードし、「大飯原発再稼働反対」「福井地裁もだめだと言ったぞ」とアピール。沿道から手を振る人などもいました。

市内から参加した公務員の男性(54)は「電気は足りているし、原発に頼るのは時代遅れ。もっと自然エネルギーを使うために、みんなでいっせいに動き出すべきだと思う」と話しました。

日本共産党の伊藤岳参院埼玉選挙区候補、青柳しんじ県議候補らが参加しました。(赤旗2014年5月28日付より)