さいたま市長選(5月7曰告示、21日投票)の立候補予定者3氏によるテトビ討論会が24日夜、テレビ埼玉の主催で行われました。「みんなのさいたま市をつくる会」の前島ひでお氏と現職の清水勇人氏、元自民党衆院議員の中森福代氏が出席しました。
前島氏は「個人の尊厳と平和を大切にし、税金の使い方を市民第に変える」と強調し、ビッグイベントや大型開発を見直して、税負担の軽減など市民の暮らしを支える市政を実現すると述べました。
清水氏は「市の未来にむけて、歳入を増やしていくための成長戦略」「東日本の中枢都市をめざすとして、ビッグイベントや大型開発の推進を表明。また、2期8年間で民生費を1・8倍に増やし、子育て支援や高齢者・障害者福祉に力を入れてきたと話しました。
これに対し前島氏は、清水市政のもとで「敬老祝い金の半減や難病患者見舞金の廃止など、総額18億円もの福祉予算が削られた」と反論。高い税金や公共料金の引き下げ、保育所の待機児童ゼロとともに「保育の質」の確保、介護施設の増設と職員の処遇改善などを実現すると語りました。
多額の税金を投入し(採算面に不安がある地下鉄7号線の延伸計画について、清水氏と中森氏は推進を表明。前島氏は「長期的視点で見直し、税金は暮らし優先に使う」と表明し、下水道や生活道路の整備、防災対策など生活密着型の公共事業を優先すると述べました。
(「しんぶん赤旗」4月26日付より)