さいたま市議会開会/市長 自然の家廃止案など提出

さいたま市議会9月定例会が2日開会し、補正予算案3件、条例案7件、決算議案4件など21件の市長提出議案が上程されました。

条例案には、大宮図書館の移転に伴い、建設・運営をすべて民間まかせにするBTO方式の採用を前提とした、指定管理者制度を導入する条例案や、市立赤城少年自然の家を廃止する条例案があります。

会期は10月16日までの45日間。9月7日から9日まで代表・一般質問が行われ、日本共産党は戸島義子市議が7日、久保美樹市議が8日に質問します。常任委員は11日から、予算委員会は17日から行われます。25日から10月9日まで、決算・行政評価特別委員会と企業会計予算決算特別委員会が開かれます。

(しんぶん赤旗2015年9月3日付より)

戦争法案許しません「子どもの命守るため」/さいたまレッドアクション 750人パレード

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

さいたま市で31日、戦争法案廃案を訴える「第3回戦争をゆるさない女性のレッドアクションinさいたま」が開かれ、750人が参加しました。県庁からJR浦和駅までパレードしました。

埼玉会館での学習会では、小林節・慶応大学名誉教授が講演。立憲主義を覆す安倍自公政権を批判して政権交代を主張しました。

リレートークでは、安保関連法案に反対するママの会・埼玉」の佐藤真由果さん(39)=さいたま市=が「子どもを産み、育て、次世代の架け橋を日々つないでいるのが私たち。子育てには戦争のない社会が第一の前提条件です」と語りました。

日本共産党の梅村さえこ、民主党の小宮山泰子両衆院議員があいさつ。梅村氏は「子どもたちの命を守るために、力を合わせて廃案に追い込みましょう」と訴えました。

共産党から柳下礼子、金子正江、前原かづえ県議と、おくだ智子参院比例候補も参加しました。

(しんぶん赤旗2015年9月1日付より)

【さいたま市緑区】わが街も30日大行動 賛同者すでに971人

緑区宮本の自宅前に横断幕を掲げた高橋さんとちいきの人たち=2015年8月25日、さいたま市

緑区宮本の自宅前に横断幕を掲げた高橋さんと地域の人たち=2015年8月25日、さいたま市

さいたま市緑区で戦争法案に反対する住民の共同が広がっています。30日には、戦争法案阻止「総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「国会包囲10万人・全国100万人大行動」に呼応して、住民が「オール緑区1000人集会&パレード」(同実行委員会主催)を計画しています。

集会は、革新懇や「9条の会」の会員が中心になって進めてきました。自治会や消防団、育成会など地域で献身的に活動している人に呼びかけ人になってもらおうと声をかけ、31人が承諾。集会賛同者を募り、25日までに971人の賛同者と32万円の賛同金が集まりました。

呼びかけ人の一人、元郵便局長の高橋健三さん(89)は絵画サークルの仲間や自治会の人に集会参加の声をかけています。「若いころは洗脳されて戦争に疑問を持たなかった。日本を70年前のようにしてはいけません。戦争法案反対の思いを周囲に知らせていきたい」と話す高橋さん。自宅の堀に「オール緑区集会」を宣伝する長さ5メートルの横断幕も掲げています。

実行委員会事務局長の神部勝秀さんは「3週間余りで、賛同金で作成した3万枚のビラを全戸配布し、120本の看板、400枚のミニポスターを街中に張り巡らせました。住民パワーに私も驚いています。戦争法案への怒りの表れだと思います。なんとしても集会を成功させたい」と語っています。

集会は、30日午後1時半、JR東浦和駅近くの東浦和中央公園で開き、1.6キロをパレードします。

(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)

青年「首相から日本守れ」/戦争法案反対 各地でパレード

「戦争法案反対」「安倍やめろ」とコールする高校生と学生らのパレード=2015年7月19日、さいたま市

「戦争法案反対」「安倍やめろ」とコールする高校生と学生らのパレード=2015年7月19日、さいたま市

 

高校生らの声響く さいたま

「戦争法案絶対反対」「憲法守れ」―19日、さいたま市で「平和願う大宮デモ」が行われ、多くの若者が行き交うJR大宮駅周辺に、約300人の学生・高校生らの声が響きわたりました。主催は、県内の学生・高校生らでつくる「VIP(ヴィップ)埼玉」です。

デモ前に開かれたシンポジウム「今こそ知ろう 戦争法案と自衛官のリアル」では、元埼玉弁護士会会長の柳重雄氏と、元自衛官の片爪英隆氏が発言しました。

柳氏は、戦争法案の中身と問題点を説明し「戦争のリアリティーを語らずに『平和と安全のため』などといって法案を通すことは許されません」と主張しました。

片爪氏は、集団的自衛権行使を認めることは賛成だとして、「ただ、現状では憲法違反だと思う。やるならば憲法改正の手続きと、国民にしっかりと説明をするべきだ」と述べました。その上で、「武力で国際問題を解決するべきではない。日本が9条の下に東アジアの中で軍縮を進めていくのは可能だと思う」と語りました。

父に誘われて参加した大学生の男性(18)は「法案についてよく知らなかったけど、自分も戦争に行かなければいけないのかと不安になった」と話し、さいたま市の男性(37)は「法案の中身も決め方も怖い。こういうところに来るのは初めてだけど、何か動かないと、と思って参加した」と話しました。

(しんぶん赤旗2015年7月20日付より)

「9条俳句」作者が提訴 さいたま市を広報掲載拒否で

“不当な統制で民主主義危機”

さいたま市大宮区の三橋公民館が昨年6月、「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ同館俳句サークル会員の俳句を「公民館だより」に掲載することを拒否した問題で、作者の女性(74)が25日、公民館を管理する市を相手取り、「たより」への俳句掲載などを求めて、さいたま地裁に提訴しました。

訴状によると、館側の提案で2010年11月の「たより」から、句会が選んだ俳句をそのまま載せるようになりましたが、14年6月に選んだ「梅雨空に~」の俳句を、同館は「世論を二分するテーマは載せられない」と拒否。今でも不掲載の姿勢をとり続けています。

訴えでは、同館の行為は、表現の自由を保障した憲法21条や、学習を受ける権利を保障した同26条、公権力による教育の不当な支配を禁じた教育基本法、社会教育法などに違反していると指摘。「住民に開かれた公民館で不当な統制・干渉が行われた点で、民主主義の根幹を揺るがす事件だ」としています。

記者会見で、女性は「公民館が俳句の中身にまで立ち入って、ダメだというのは許せないと思ってきました。国の政治が危険な方向に進んでいる実感があり、小さなことでも声を上げるべきだと提訴を決意しました」と語りました。

(しんぶん赤旗2015年6月26日付より)