●「TPP阻止」広げる さいたま市 食健連などデモ

環太平洋連携協定(TPP)の批准阻止を訴えるデモ行動が22日、さいたま市の埼玉県庁前からJR浦和駅前まで行われ、70人が参加しました。埼労連や埼玉食健連など4団体が主催しました。

出発前のあいさつで、埼玉食健連の立石昌義副会長は、アメリカ次期大統領のトランプ氏がTPPからの離脱を表明していることなどに触れ「TPPの破たんは明らかだが政府は批准に躍起になっている。抗議の声をあげよう」と語りました。

埼労連の伊藤稔議長は、TPPによって日本の農業や食の安全、医療・社会保障が打撃を受けると指摘し「反対世論を広げて批准の阻止を」と訴えました。

日本共産党から伊藤岳県民運動委員長、前原かづえ県議が参加。伊藤氏は、政府が国会に黒塗りの資料を提出したり、問題発言した農林水産大臣が居座ったりと「TPP審議の前提が成り立っていない」と批判。「国民の運動を大きくし、(承認案・関連法案の廃棄へ)

参院で全力をあげる」と話しました。

参加者は「安倍暴走政治を許すな」と唱和しながらデモ行進。飛び入り参加する人もいました。

(「しんぶん赤旗」11月24日付より)

 

●戦争法ノー憲法守れ 各地で行動

連絡会を15地域に 埼玉

「『安保関連法』廃止、集団的自衛権行使容認『閣議決定』撤回を求めるオール埼玉総行動」実行委員会は17日、さいたま市で第26回会議を開きました。

オール埼玉は、安保関連法廃止の運動を地域のすみずみで起こしていくために、すべての自治体での共同組織づくりや県内15区を目安に地域連絡会の結成をめざしています。

会議では地域連絡会結成に向けて、各地で相談会や準備会を行ってきたことを報告。また、県議会・市町村議会への請願を通じて、幅広い議員との協力関係を築くことなどを提起しました。

総がかり行動委員会の福山真劫共同代表(平和フォーラム共同代表)が講演し、労働組合などが組織の枠を超えて手を結んだ「総がかり運動」や、野党共闘の意義を強調。運動をさらに広げるために非正規労働者など、各団体の手が届いていない層にも働きかける必要があるとして、貧困と格差拡大の問題にも取り組みべきだと指摘しました。

貧困・憲法でシンポ   草加

埼玉県草加市で19日、シンポジウム「暮らしから見る政治と憲法」が開かれ、130人を超える人が参加しました。安保関連法廃止をめざすオール草加総行動の会が主催しました。

「彩の国子ども・若者支援ネットワーク」の白鳥薫さんが問題提起し「さまざまな指標を見ても、低所得の家庭に生まれた子どもは学力が低い傾向にある。子どもの間にも格差が生じている」と話しました。

パネリストとして、柳重雄弁護士(獨協地域と子ども法律事務所)と、いずれも衆院埼玉3区(草加市、越谷市)候補の山川百合子県議=民進党=、平野厚子市議=共産党=の3人が発言しました。

参加者から「トリプルワークでも生活が成り立たない。もう一つ仕事を増やしたいが体がもたない」「子どもが加害者になる殺人・いじめが増えている」などの発言もあり、格差と貧困の広がりが子どもやおとなの心身に悪影響をおよぼしている実態が浮き彫りになりました。

閉会の挨拶で高田公子草加革新懇代表世話人は「暮らしを守るためには、憲法を守り生かす政治家が必要。次期衆院選で埼玉3区でも野党共闘を」と呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2016年11月23日付より)

 

●基地も戦争もノー 埼玉・入間3000人超つどう

20日に開かれた「安保法制の発動許すな!入間基地拡張ストップ!緑の森を守ろう!11.20埼玉県集会」。参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員がゲストスピーチ、4野党代表のあいさつやメッセージに、会場の彩の森入間公園は3000人を超える参加者の熱気に包まれました。

参加者は集会後、2コースに分かれてパレード。「基地はいらない」「戦争いらない」のコールに、沿道の親子や学校のグランドの男子学生が手を振りました。

地元の入間市から参加した松村邦実郁美さん(58)は、集会で基地を拡張してつくろうとしている自衛隊病院が、憲法違反の海外派兵のためだとされたことに対し「自衛隊員が戦争で心も体も傷ついて戻ってくるなんて許せません」と話しました。

所沢市の女性(68)は「最近基地の飛行機の騒音がひどくなり、家のテレビの音が聞こえないこともあるし、夜10時ぐらいに飛ぶこともあって、今までと違うなと感じる。入間基地が戦争の拠点にされるのは困るから、私も動かないと」と参加。「こういう集会に参加するのは初めて」と話す男性(24)=さいたま市=は「自衛隊が海外に行くのは、自衛隊員の家族ひとっては切実な問題だと思います。戦争をする方向にむかうのはよくない」と語りました。

東京都大田区の男性(20)は、インターネットで集会を知り参加。「自衛隊が南スーダンに派遣されたけれど、どう考えても戦地です。南スーダンの現状を認めない安倍さんは許せない」と話しました。

(「しんぶん赤旗」11月22日付より)

●入間から派兵させぬ 埼玉 拡張ストップを訴え集会

戦争法の下で航空自衛隊入間基地(埼玉県入間市、狭山市)の拡張・機能強化が進められる中、「安保法制の発動許すな! 入間基地拡張ストップ! 緑の森を守ろう! 11・20埼玉県集会」が20日、入間市の彩の森入間公園で開かれました。3000人以上の参加者が「戦争いらない」と声を上げました。

入間基地には、自衛隊の海外展開を見据えた新型輸送機C2の配備が計画され、隣接する留保地には、海外の戦争で負傷した自衛隊員を治療するための自衛隊病院などの設置が計画されています。

集会では、呼びかけ人の辻忠男医師、地元の「ストップ入間基地拡張!市民の会」の小川満世(みつとし)共同代表らが訴えました。

日本共産党の塩川鉄也衆院議員、社民党県連の中島修副幹事長があいさつし、民進党と自由党もメッセージを寄せました。塩川氏は「入間基地から殺し殺される海外の戦場に自衛隊員を送り出さないために、世論と運動を広げましょう」と呼びかけました。

参院会派「沖縄の風」の伊波洋一参院議員がゲストスピーチし、「沖縄だけでなく、入間でも緑の森をつぶして新たな基地がつくられようとしています。基地強化を許さず、憲法9条と平和を守る意思を示そう」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」11月21日付より)

●戦争は絶対ダメ伝える責任 埼玉革新懇「お話と音楽のつどい」

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宝田さん(舞台手前)とともに「青い山脈」を合唱する参加者=17日、埼玉県蕨市

平和・民主・革新の日本をめざす埼玉の会(埼玉革新懇)は17日、蕨市で「お話と音楽のつどい」を開きました。

「北村姉妹」による津軽三味線の演奏に続き、俳優の宝田明さんが「戦争と平和の時代(とき)を生きて」と題して講演しました。
宝田明さん訴え
核兵器の危険性を訴えた映画「ゴジラ」など、自身が出演した映画にまつわるエピソードを、ユーモアを交えて語った宝田さん。幼少期を旧満州(中国東北部)のハルピンで過ごし、悲惨な戦争を体験したことを語り、「日本はだんだんきな臭い方向に向かい、憲法のもとで70年以上も人を殺さずにきたのに、憲法が骨抜きにされてきている。あんなむごい戦争はもう起こしてほしくないというのは、人間の切実な願いです。私たちの世代には、戦争の悲惨さを伝えていく責任と義務があります」と訴えました。
つどいの最後には、参加者が宝田さんとともに「青い山脈」を合唱しました。
蕨市の頼高英雄市長があいさつしました。
参加した女性(82)=蕨市=は「私も戦争を体験しているので、宝田さんの話はとても共感できました。もうあんな戦争は起こしちゃいけない」と話しました。
(「しんぶん赤旗」11月19日付より)