【さいたま市】9条俳句掲載拒否 再発防ぐ仕組み必要

市の公民館運営審

さいたま市公民館運営審議会(安藤聡彦委員長)の定例会議が24日開かれました。大宮区の三橋公民館で、「9条守れ」と訴えるデモを詠んだ俳句が「公民館だより」への掲載を拒否された問題が議論されました。

安藤委員長は公民館運営の現状と課題についての提言を出すにあたり、前回会議で出た意見などをまとめた中間報告書を市教育委員会と生涯学習総合センターに提出したことを報告。

提言のテーマについて委員から、「審議会として、三橋公民館のような問題が二度と起こらないような仕組みを考えた方がいい。地域住民の信頼と期待に応える職員体制の充実、施設・設備の整備が必要だ」「公民館や公民館だよりについて、職員と地域の人たちが一緒に学ぶ機会をつくってはどうか」などの意見が出されました。

安藤委員長は、中間報告書提出時に求めていた稲葉康久委員長との話し合いが実現していないことにふれ、同会議の席上、市教委に再度面会を要望。委員の一人は「そのうち(問題解決を求める)声が小さくなることを狙っているのではないか」と市教委の姿勢を批判しました。

安藤委員長は、「公民館だより」の編集のあり方について、踏み込んだ議論をしていく意向を示しました。(赤旗2015年3月28日付より)

初参加者、共産党に期待 各地で演説会/いっせい地方選躍進必ず

いっせい地方選前半戦の投票まで1カ月を切り、各党・各候補が本番さながらの動きを展開しています。日本共産党が立候補してる選挙区では、自民・公明など他党陣営が共産党への攻撃を強めています。共産党が各地で開く演説会には、「駅前の案内看板を見て初めて聞きにきた」など初参加者がめだち、有権者のなかで共産党への関心が高まっています。

 

とりうみ候補(右)と大門参院議員=2015年3月12日、さいたま市浦和区

とりうみ候補(右)と大門参院議員=2015年3月12日、さいたま市浦和区

山崎候補(左)と塩川衆院議員=2015年3月14日、さいたま市中央区

山崎候補(左)と塩川衆院議員=2015年3月14日、さいたま市中央区

建設的対案示す党 さいたま市

さいたま市で12日に浦和区、14日に中央区で日本共産党演説会が開かれ、とりうみ敏行候補=元=(浦和区、定数7)、山崎あきら候補=現=(中央区、定数5)が「暮らしを守る日本共産党を大きくしてほしい」と訴えました。大門実紀史参院議員、塩川鉄也衆院議員がそれぞれ講演しました。

定数60の市議選で共産党は現有7から11議席をめざします。9人が立候補する見込みの浦和区では、前回僅差で惜敗した、とりうみ候補が議席奪還を期し、8人が立つ見込みの中央区は、山崎候補が11期目(旧与野市議を含む)をめざします。

市議団長の山崎候補は、清水勇人市長が、市民には下水道料金や介護保険料などの負担増を強いる一方で、自らのボーナスを引き上げたと告発。共産党以外の会派は何の批判もしないと述べ「市民に不利益になることには断固反対し、建設的な対案を示すのが共産党です」と語りました。

とりうみ候補は「高齢者が安心して生きられる社会を実現するのが、共産党員としての私の原点です」と述べ、介護保険改悪などの国の悪政の防波堤になり、特別養護老人ホームの増設を実現すると強調しました。

大門氏は、安倍内閣が狙う「戦争する国づくり」や社会保障改悪など国政の争点が、いっせい地方選でも問われると述べ、塩川氏は、福祉や医療の切り捨て、大型開発推進の市政と対決し、しっかりした対案で市政を動かすのが共産党だと訴えました。

 

戦争反対の声応え 新座市・三郷市

埼玉県で13、15両日、4月の県議選で南18区(新座市、定数2)の石島よう子候補=新=と東10区(三郷市、定数2)の苗村京子候補=新=の勝利をめざす日本共産党演説会が開かれました。新座市で紙智子参院議員、三郷市で伊藤岳参院埼玉選挙区候補が訴えました。

県議選で日本共産党は、上田清司県政による重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入などの福祉切り捨てと、それに賛成してきた共産党以外のオール与党を批判して、8議席以上の獲得で県政の転換をめざします。

公明党と民主党推薦の現職が立候補を表明する、新座市で議席獲得をめざす石島候補は、「大型開発優先から暮らしや福祉、教育優先の県政に変えるために全力で頑張ります」と訴えました。

紙氏は、国の悪政言いなりの上田県政に立ち向かうために強い共産党県議団が必要だと強調し「市議15年の中で子ども医療費の18歳までの無料化や小児救急医療の存続などを一貫して求めてきた石島さんの勝利で、新座から安倍政権の暴走にストップをかけましょう」と呼びかけました。自民党の現職と前市議の無所属新人が立候補を表明する、三郷市で議席獲得をめざす苗村候補は、街頭で訴える中で市民から厳しい暮らしの実態や安倍政権への怒りの声が寄せられていることを紹介し、「『戦争する国を許さない』『消費税増税ストップ』などの声に応え、憲法9条と25条を大切にする県政実現のために、何としても押し上げてください」と訴えました。

新座市の演説会に参加した女性(35)は「子どもがいるので、医療費が18歳まで無料になって助かっている。今度は県政で石島さんに頑張ってほしい」と語りました。(赤旗2015年3月17日付より)

【さいたま市】青柳県議候補と市議候補11人/憲法輝く県政に 暮らし守る市政を

「県政に憲法の光を」と訴える青柳県議候補(左端)と、さいたま市議候補=2015年3月13日、さいたま市の大宮駅前

「県政に憲法の光を」と訴える青柳県議候補(左端)と、さいたま市議候補=2015年3月13日、さいたま市の大宮駅前

そろって訴え

さいたま市のJR大宮駅東口で13日、日本共産党の青柳しんじ埼玉県議候補(南6区=同市見沼区)=新=と11人のさいたま市議候補がそろって街頭演説し、「さいたま市から日本共産党の県議を」「暮らし、平和守る市議候補11人の全員当選を」と訴えました。

演説したのは、青柳県議候補と、山崎あきら、神田よしゆき、戸島よし子、もりや千津子、久保みき=以上現=、とりうみ敏行=元=、山本ゆう子、とばめぐみ、松村としお、大木学、大塚たけひで=以上新=の各市議候補。

青柳氏は「県議会は、自民党などが教育に政治介入し、憲法を敵視して明文改憲を迫る異常な状況です。私は憲法が輝く県政に変えていきます」と力説しました。

各市議候補は、下水道料金や介護保険料の引き上げなど市民に負担を強いる姿勢を批判。「値上げに何でも賛成の他の議員では、暮らしは守れません。共産党が伸びれば政治は確実に変わります。なんとしても議会に送り出してください」と訴えました。

党員が「認可保育所増やして」「国保税下げて」など要求を掲げたプラスターやのぼり旗を掲げ、ビラを配りました。通行人が候補に握手を求めて駆け寄る場面もありました。

通りかかった女性(83)は「消費税が上げられて、暮らしはますます切ない。共産党にちゃんと入れますよ」と期待を寄せました。(赤旗2015年3月16日付より)

【さいたま市】俳句請願“廃案”に 市議会 不掲載に異議の2件

さいたま市大宮区の三橋公民館で起きた9条俳句掲載拒否問題で、さいたま市議会で掲載拒否撤回を求める2件の請願が6日、事実上の廃案になりました。同公民館俳句サークルが詠んだ「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句は、「公民館だより」2014年7月号への掲載を拒否されました。この問題に対し、憲法改悪反対さいたま市共同センターは14年9月市議会に、掲載拒否撤回と表現の自由の制限をやめるよう求める請願を提出しました。

請願は、9月、12月両市議会で継続審査とされ、今年の2月議会でも新日本婦人の会が提出した同趣旨の請願とともに継続審査とされ、議会の任期満了により、審議未了廃案となる見通しとなりました。

継続審査には自民党、民主党、公明党、改革フォーラム、無所属の議員が賛成し、日本共産党は反対しました。

共同センターの前島英男さん(さいたま地区労議長)は「掲載拒否撤回を求める署名は9000人分近く集まり、市民の中ではまだおかしいという声が残っているにもかかわらず、廃案は残念です。市民のための公民館のあり方について考える取り組みをこれからも続けたい」と話しました。(赤旗2015年3月13日付より)

介護保険料で負担増 さいたま市議会 予算案など可決/守谷・加川両議員が討論

さいたま市議会2月定例会は6日、93件の市長提出議案を可決・同意して閉会しました。日本共産党は、2015年度一般会計予算案、介護保険料を引き上げる条例案、市長などの期末手当引き上げる条例案など20件に反対しました。

新年度予算について、守谷千津子市議が討論に立ち、すでに市民に負担増、社会保障切り捨てを押しつけながら、さらに介護保険料を引き上げようとしていると批判。一方で、「2都心4副都心」計画に165億円など、大型開発に多額の税金を投入していると指摘し、「不要不急の大型開発への税金投入を見直し、市民負担の軽減や高齢者福祉、子育て支援、教育条件整備などに予算の使い方を根本的に転換すべきだ」と求めました。

条例案に対する討論に加川義光市議が立ち、介護保険料を引き上げる条例案について、高齢者の生活が年金や社会保障の削減によって厳しい状況になっているなかでの保険料引き上げを批判し「国の調整交付金の未交付部分の負担増を被保険者に押しつけるべきではない。20億円程度を市が負担すれば引き上げの必要はない」と主張しました。

大宮区の三橋公民館で起きた9条俳句掲載拒否問題で、掲載拒否撤回を求める2件の請願は、共産党以外の賛成で継続審査とされました。市議会の改選に伴い、2件の請願は事実上廃案になりました。(赤旗2015年3月7日付より)