●アベ政治ノー心ひとつに 市民と野党 埼玉9区連絡会結成

つどいであいさつする神田氏。左は民進党の杉村氏=12日、埼玉県狭山市

衆院埼玉9区(狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)で野党共闘を進めて政治の流れを変えようと12日、狭山市で「アベ政治はイヤだ!野党共闘・市民連絡会」結成のつどいが開かれ、130人が参加しました。

つどいでは、埼玉9区で立候補を表明している2氏があいさつしました。日本共産党の神田三春氏は「安倍政権がうそ・偽りの政治を進めるなかで、市民の『政治を変えたい』という思いが強くなっています。大義の旗を掲げ、野党と市民の本気の共闘へ頑張ります」と表明。民進党の杉村慎治氏は「国会では数の力で、どんな法案でも十分な審議もなく通されてしまう。こんな国会を変えるために野党共闘を進め、オール市民でたたかいましょう」と呼びかけました。

いずれも無所属の中川浩県議(狭山市選出)と平井久美子日高市議もあいさつ。中川氏は、野党共闘で無党派層に訴えていくことの必要性を強調し、平井氏は「目的と気持ちを一つにすれば共闘はできる。良い結果が得られるようにみなさんと頑張りたい」と述べました。

自由党の松崎哲久元衆院議員がメッセージを寄せました。

「オール埼玉総行動」実行委員会の小出重義弁護士が野党共闘の意義について講演しました。

(「しんぶん赤旗」1月13日付より)

●地域をつなぐ青年党員の多彩な取り組み 共産党埼玉東部北地区

「無料塾」で子どもたちに勉強を教える青年支部・民青のメンバーや退職教員=2016年12月23日、埼玉県宮代町

「無料塾」仲間増やす 「政治は変わると伝えたい」

埼玉県の久喜市や春日部市など8市2町を活動地域とする日本共産党東部北地区委員会。この地区の青年党員でつくる支部は、地域の青年とつながろうと多彩なイベントに取り組み、第26回党大会以降に入党した青年らが生き生きと活動しています。

(埼玉県・藤中陽美)

埼玉県宮代町のコミュニティセンターに子どもたちが集まり、「無料塾」が開かれています。主催するのは、日本共産党埼玉東部地区委員会の青年支部と民青同盟のメンバーが中心となる実行委員会です。

無料塾は、学校の夏・冬休みにあわせて開催。地域の小中高とつながりたいと、4年前の夏休みから始めました。

小中学校の冬休みが始まったばかりの昨年12月23日は17人の小中学生が参加。国語や算数、英語などの冬休みの宿題を持ってきて、わからないところを青年支部・民青のメンバーやボランティアの退職教員らに教わっていました。

青年支部はこの間、「新しい仲間を増やすきっかけにしたい」と、医療問題学習会や長野県平和ツアー、バーベキュウなど多彩なイベントを開催。第26回党大会期

2014年1月~)に10人の入党者を迎え、支部の人数を倍以上に増やしました。

佐藤雅彦支部長(41)=仮名=は、「以前はたまに支部会議をやるくらいの支部でした。でも新しい人が増えてきて、『戦争法反対のデモに参加したい』など具体的な要求が出てくるようになって、積極的な活動ができるようになりました」と語ります。

204年7月に入党した成瀬明伸さん(45)=仮名=は「派遣の製造業で働いていたころ、労働者が弱い立場にいることをおかしいと思っていたけれど、周りの人には言えなかった。党に入って支部会議で議論するなかで、自分が感じていたことが間違っていなかったのだとわかってよかった」と話します。

戦争法の成立強行後に入党した三好恵子さん(29)=仮名=は、安倍政権の暴走に怒りを感じ、SEALDsなど若い世代が奮闘していることを知り、「自分も何かしたかった」と国会前にもよく行っていたといいます。「そんななかで共産党に誘われ、党でも若い人たちが頑張っていると知り、入党したんです。支部会議では、『共産党は自衛隊をどうしていくの?』など、自分が感じている疑問を受け入れ、一緒に考えてもらえるのがいい」と語りました。

支部として取り組んできたことは、地区委員会の「世代的継承委員会」が作成した、共産党サポーターズニュース「Y-mood」で報告。昨年夏の参院選の際は選挙に行く意義や政策を伝えたり、地区内の各市町の議員が地元の「おすすめスポット」を紹介するコーナーをつくったりと、ニュースの内容を工夫しています。

「世代的継承委員会」メンバーの柳沢暁羽生市議(33)は「ニュースは『あなたと日本共産党をつなぐかけはし』としてつくりました。『しんぶん赤旗』や後援会ニュースの読者のお子さんをはじめ、青年有権者名簿なども使ってニュースを届けています」と語ります。

佐藤支部長は「若い人たちは政治に不信感を抱いている人たちが多いけど、共産党が伸びれば政治は変わると伝えたい。もっと多くの人に共産党の政策を伝え、党を大きくしたい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」1月12日付より)

 

●ひと 埼玉AALA理事長 河内研一さん(67)

安保法制(戦争法)の廃案・廃止を求める国家前行動に、毎回のように参加するなど粘り強い行動力の持ち主。「安倍暴走政治がひどすぎて、じっとしていられないんです」

元高校の英語教諭。定年前に退職し、インド近現代史など専門の研究に集中していたころ東日本大震災が起きました。栃木県の自宅も大きく揺れ、隣県の福島県では原発事故が。「生き残った」との思いから「これからは、ためらわず思ったことをしよう」とAALA(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)の運動に、以前にも増してのめり込んでいます。

昨年は「東アジア共同体をめざす国際署名」を、東アジア首脳会議の議長国ラオスに届け、沖縄・高江では米軍レリパット建設反対のたたかいを支援しました。今年はフィリッピンに届けます。「世界では逆流もありますが、将来を見通せば必ず平和の共同体が実現すると確信しています。それを早めるのが私たちの活動です」

日本AALAの学術研究部長でもあり、今月出版の『私と日本AALAの60年』(秋庭稔男著)の普及に奔走。「バンドン精神と国際連帯の歴史が凝縮された一冊。多くの人に読んでほしい」と目を輝かせます。

国内でも、さまざまな国の人と接することが普通になってきています。「庶民の方は変化は速く、国境線はますます薄くなっています。草の根からの国際化を進める役割を果たしたい」

文・写真 川嶋猛

(「しんぶん赤旗」1月12日付より)

 

●4野党合意実現をめざす「埼玉13区の会」設立 各党結集

あいさつする各党の候補者や代表。(右から)松崎、池田、赤岸、三角の各氏=9日、埼玉県久喜市

埼玉県久喜市で9日、「4野党合意事項を実現する埼玉13区の会」の設立総会が開かれ、130人が参加しました。会は、衆院埼玉13区=久喜市=旧久喜地域、旧菖蒲地域=、白岡市、蓮田士、宮代町、春日部市=旧春日部地域)で、安保法制廃止・立憲主義回復をめざす幅広い市民の連帯と野党共闘を発展させ4、昨年参院選での「4野党合意」にもとづく共闘を前進させようとつくられました。

総会では、埼玉13区で立候補を表明している3氏があいさつ。日本共産党の赤岸雅治氏は「次期総選挙は安倍内閣を退陣に追い込む選挙で、その展望は広がっています。原発再稼働反対など野党の共通政策を豊かにしていきたい」と語りました。

民進党の三角創太氏は「民意をないがしろにする安倍政権に歯止めをかけるためにも野党が協力していくことが重要です」と力説。

社民党の池田万佐代氏は「各党の政策をリスペクト(尊敬)しながら力をあわせたい」と語りました。

自由党元衆院議員の松崎哲久氏も出席し、市民と野党が力を合わせれば与野党逆転は可能だと訴えました。

「オール埼玉総行動」の本田宏副実行委員長の講演と、各地域の市民によるリレートークが行われ、参加者は市民に向けたアピール文を拍手で採択しました。

(「しんぶん赤旗」1月11日付より)

 

●成人式宣伝 希望ひらく政治一緒に 梅村氏アンケートで対話

シールアンケートで新成人と対話する梅村(肥田力2人目)平川氏(その右)両氏=9日、埼玉県川口市

日本共産党の梅村さえこ衆院議員は9日、埼玉県川口市のJR川口駅前で、地元の共産党や民主青年同盟、消費税をなくす埼玉の会とともに新成人に向けた宣伝を行いました。平川みちや衆院埼玉2区予定候補、村岡正嗣県議、川口市議団も参加しました。

梅村氏は、雨が降る中、スーツや振り袖を着て成人式会場に向かう新成人の青年たちに「成人おめでとうございます」と呼びかけながら、給付制奨学金の創設や学費の値下げなど、共産党の政策を紹介。「みなさんと一緒に希望を開く政治を実現します」と訴えました。

梅村氏らは、安倍政権の政策の是非や実現してほしい政策などを問うシールアンケートで新成人と対話。年金カット法について「支持しない」にシールを貼った男性は「年金で生活している人がいるのに、減らすのはよくない」と話しました。

カジノ解禁を「支持しない」にシールを貼った、工場で働く男性は「治安が悪くなりそうだし、依存症で悲しむ人が増えそうだから反対」と語りました。