8月末「育休退園」所沢市通知 保護者、撤回へ提訴 さいたま地裁

第2子以降の出産で育児休業(育休)を取得すると、保育園に在園する上の子を退園させる埼玉県所沢市の「育休退園」の制度で、8月末で退園の通知を受けた保護者が8月31日、市の決定は違法だとして決定の取消を求める訴訟を、さいたま地裁に起こしました。

原告は、「育休退園」をめぐって6月に、ほかの保護者らとともに市に対して退園処分を行わないよう、差止め請求の裁判を起こしていました。しかし、市が8月13日に保育継続不可の決定を出したため、処分取り消しの訴訟を新たに起こしました。

記者会見で、原告の女性(30)は「3歳4ヶ月の娘には、『明日から保育園に行けなくなる』とは伝えられていない。娘は保育園でたくさんの子とかかわりあい、成長している。これからも所沢市で暮らしたいと思っていたのに、また子どもたちの気持ちや成長を無視した施策が一方的にやられてしまうのではと、不安でたまらない」と訴えました。

原告弁護団の原和良弁護士は「多くの保護者に不安を与えた『育休退園』制度は白紙撤回すべきだ」と指摘しました。

(しんぶん赤旗2015年9月2日付けより)

戦争法案許しません「子どもの命守るため」/さいたまレッドアクション 750人パレード

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

さいたま市で31日、戦争法案廃案を訴える「第3回戦争をゆるさない女性のレッドアクションinさいたま」が開かれ、750人が参加しました。県庁からJR浦和駅までパレードしました。

埼玉会館での学習会では、小林節・慶応大学名誉教授が講演。立憲主義を覆す安倍自公政権を批判して政権交代を主張しました。

リレートークでは、安保関連法案に反対するママの会・埼玉」の佐藤真由果さん(39)=さいたま市=が「子どもを産み、育て、次世代の架け橋を日々つないでいるのが私たち。子育てには戦争のない社会が第一の前提条件です」と語りました。

日本共産党の梅村さえこ、民主党の小宮山泰子両衆院議員があいさつ。梅村氏は「子どもたちの命を守るために、力を合わせて廃案に追い込みましょう」と訴えました。

共産党から柳下礼子、金子正江、前原かづえ県議と、おくだ智子参院比例候補も参加しました。

(しんぶん赤旗2015年9月1日付より)

【川越市】戦争法案止める 若者たちがデモ

「平和を守れ」とデモする若者たち=2015年8月27日、川越市

「平和を守れ」とデモする若者たち=2015年8月27日、川越市

戦争法案を止めようと埼玉県の学生・高校生でつくるグループ「VIP埼玉」は27日、川越市内でデモを行い、100人以上が戦争法案絶対阻止を訴えました。参加者は、川越駅から本川越駅までの商店街を、スピーチとコールを交互に行いながら、音楽に合わせてアピールしました。スピーチをした女子高校生は「この法案が通されてから後悔したくない。平和の未来を私たちの手でつかみ取るために声をあげます」と訴えました。

東松山市の大学院生(24)はツイッターでデモを知り参加。「政府は(戦争法案を)『防衛力の強化』だと言っていますが、外交能力のなさをの裏返しです。法案反対の運動は拡大していっています。政府に国民を無視するなと言いたい」と話しました。

(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)

【さいたま市緑区】わが街も30日大行動 賛同者すでに971人

緑区宮本の自宅前に横断幕を掲げた高橋さんとちいきの人たち=2015年8月25日、さいたま市

緑区宮本の自宅前に横断幕を掲げた高橋さんと地域の人たち=2015年8月25日、さいたま市

さいたま市緑区で戦争法案に反対する住民の共同が広がっています。30日には、戦争法案阻止「総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「国会包囲10万人・全国100万人大行動」に呼応して、住民が「オール緑区1000人集会&パレード」(同実行委員会主催)を計画しています。

集会は、革新懇や「9条の会」の会員が中心になって進めてきました。自治会や消防団、育成会など地域で献身的に活動している人に呼びかけ人になってもらおうと声をかけ、31人が承諾。集会賛同者を募り、25日までに971人の賛同者と32万円の賛同金が集まりました。

呼びかけ人の一人、元郵便局長の高橋健三さん(89)は絵画サークルの仲間や自治会の人に集会参加の声をかけています。「若いころは洗脳されて戦争に疑問を持たなかった。日本を70年前のようにしてはいけません。戦争法案反対の思いを周囲に知らせていきたい」と話す高橋さん。自宅の堀に「オール緑区集会」を宣伝する長さ5メートルの横断幕も掲げています。

実行委員会事務局長の神部勝秀さんは「3週間余りで、賛同金で作成した3万枚のビラを全戸配布し、120本の看板、400枚のミニポスターを街中に張り巡らせました。住民パワーに私も驚いています。戦争法案への怒りの表れだと思います。なんとしても集会を成功させたい」と語っています。

集会は、30日午後1時半、JR東浦和駅近くの東浦和中央公園で開き、1.6キロをパレードします。

(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)

地域要求実現へ全力/埼玉・狭山市長選 加藤氏及ばず

12日投開票された埼玉県狭山市長選(立候補5人)で、「変えよう狭山・みんなの会」の加藤武美氏(65)=無所属新、日本共産党推薦=は5166票(得票率9.74%)を得ましたが、及びませんでした。

選挙結果を受けて、加藤氏は同日、選挙事務所で、「今後も『みんなの会』の構成団体のみなさんとともに、さらに運動を進めて地域要求実現へ頑張りたい」と述べました。

当選は保守系元市議の小谷野剛氏(42)=無所属新=。

(しんぶん赤旗2015年7月14日付より)